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オカナツワールド

ロッタちゃんと赤いじてんしゃ


「ロッタちゃんと赤いじてんしゃ」という映画を見ました。
ニイマン家の末っ子わがまま娘のロッタちゃんとそれを取り巻く家族の日常を描いた、これと言ってストーリーのない映画ですが、子供が次々に被害に遭ってしまうような日本においては、もうこんなことは出来ないだろうな、というシーンがたくさん出てきて、悲しくなりました。

例えば、ロッタちゃんが1人でお散歩に行くシーン。
もう今の日本では5歳の女の子を1人では外にやれないでしょう。
映画の中では生意気そうに歩く彼女に、町の人が「ロッタちゃん、こんにちは」「ロッタちゃん、元気?」と声をかけているのです。
町の人がみんなロッタちゃんのことを知っている。

家族でピクニックに出かけて、お父さんとお母さんはお昼寝をしてしまいます。
子どもたちは3人で鳥の巣を見つけたり、湖べりで遊んだりしている。
子ども3人をほったらかして昼寝とか、イギリスだったら下手したらネグレクトで訴えられるんじゃなかったかな?
(あの国は、子供を「放し飼い」にしておくのは法律的に?よくないらしく、ハーネスでつないでます)

ロッタちゃん(もお兄さんのヨナス、お姉さんのミアも)は勝手にお隣のベルイさんのところに遊びに行く。
鍵がかかっていないのでベルイさんのところにはツーツーで入れるし、ベルイさんはロッタちゃんが遊びに来ていてもお昼寝をしてしまう。

昔は日本でもこういう風景は見られたのかしら。
この映画の舞台になった町はスウェーデンでも田舎のほうなんだと思いますが、日本はもう地方だからと言って都会より安全とは言えなくなってきている。
広島の事件だって今市の事件だって、人通りの少ない(人目につかない)ところだったからこそ事件が起きている気がする。

子供を1人で遊ばせられない、GPS付の携帯やら防犯ブザーやらを持たせなければ外にも出せない(しかも奈良の女の子は携帯を、広島の女の子は防犯ブザーを持っていたにもかかわらず被害に遭ってしまった)なんて社会は異常だ。

なんてことを、このほのぼのした映画を見ながらつらつら思うのでありました。
それにしてもこのロッタちゃんを演じている子は天才的ですな。

by okanatsuworld | 2005-12-07 10:45 | film

無芸大食晴れ女オカナツが留学時代に記していた「無芸大食留学備忘録」の帰国後バージョンです。
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2004.7-2005.9の英国留学時代、「無芸大食留学備忘録」というブログを記しておりました。

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