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オカナツワールド

表現の自由と宗教への冒瀆


風刺漫画問題

Exciteではこれより古い記事にさかのぼれないようなのが残念です…
この事件は、あの地域で起こりうる、きわめて特徴的な"事件"のような気がします。

私自身は結論を持たないので、だらだら書いてしまうと思いますが…

イスラム教の偶像崇拝禁止は、その預言者であるムハンマドを画にすることすら禁止していると言うんですからかなり厳格なものなんだと知りました。
まあだったらなぜこの画がムハンマドを描いているということが分かったのか疑問ですが、この人がムハンマド、とかいう注記があったんでしょうな。

表現の自由は民主社会において尊重されるべきものであり、一方において宗教の自由も侵してはならないものであります。

この問題は、もともとはお互いがお互いのカルチャーや社会的基盤や宗教の禁忌を、知らなかった(お互いのプライオリティに対しての感受性が鈍かった)から起きたに過ぎないと思うんだよねー。

これを描いた漫画家(複数いるらしいですが)は、確か12,000円くらいしかもらっていないそうで、でも今命の危険を覚える、とかでどこかに身を潜めているらしい。
命を賭すにはこの原稿料はあまりに安すぎるので、要は、ここまで大事になるとは思ってなかったんでしょうな。
面白おかしく、という意図はあっても、宗教を冒瀆するつもりは毛頭なかったんだと思う。

日本ではムハンマドの風刺画自体、それほど我々が面白いと感じるとも思えないので(あまり一くくりにして断定するような表現はよくありませんが)イスラム経の風刺画が描かれる欧州の新聞、という事実こそが、欧州とイスラムは切り離せない関係を物語っているとは思う。

で、イスラム信者が騒ぐ→キリスト教国が反応する、という過去何度となく繰り返されてきた構図が今回も繰り広げられたわけですが、イスラムに対して複雑な思いを抱いている欧州の民は、日本人である私から見るとちょっと過剰とも思える反応を見せているよね。

デンマークの新聞に載った画を、ドイツやフランスの新聞も載せたり、再度掲載したり、挑発するようなことを何度もしている。
売れるから、ということらしいですが。

ネットで探したけど、画は見つけられなかった。
新聞にも載ってないし…
やっぱそれを掲載したらイスラムから命を狙われる恐れがあるってことで、日本の新聞社は敬遠しているのかしら。

by okanatsuworld | 2006-02-09 09:40 | 政治/経済/news

無芸大食晴れ女オカナツが留学時代に記していた「無芸大食留学備忘録」の帰国後バージョンです。
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2004.7-2005.9の英国留学時代、「無芸大食留学備忘録」というブログを記しておりました。

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